患者さん 2

70代 男性 

二ヶ月前から歩行時にすり足になる、

一週間前から転びやすい

 

診察所見 左上下肢にごく軽度の脱力

MRI画像(当院撮影)

 左の写真が今回の写真です。右は一年前に同じ患者さんが撮影した画像です。

 比べると脳の右側(向かって左)に白く見える血腫があります。

 右の慢性硬膜下血腫と言います。

診察結果

 右の慢性硬膜下血腫による左上下肢の不全麻痺とそれによる転倒傾向でした。

 手術ができる病院へ紹介させていただき、手術を受けていただきました。

 下の写真が手術してから約三ヶ月後の写真です。白い丸の部分に僅かに血腫が残っていますが脳の圧迫等はなくなり、症状も良くなりました。

所感

 数ヶ月から数週間で進む転倒傾向(転びやすい)や物忘れなどの症状の場合、脳の病気が原因で起こっていることがあります。

 手術で良くなる可能性があるため一度脳の検査をしてみて病気がないか確認することをお勧めします。

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